丸藤の手代・吉蔵が実家の味噌屋を継ぐ決心をし、丸藤を去る。丸藤の娘二人も、自分たちの行く末を考えるようになる。大和屋で人足として働いている耕之助は、老夫婦が営む武蔵屋という小さな舂米屋を手伝い始める。主夫婦の望みと丸藤の主・藤兵衛の後押しもあり、耕之助は舂米屋を継承することになり、桃との婚礼も決まる。一方の里久は、父親から勧められ餝職人の清七を婿として迎え入れる決心をする。互いに思いを寄せている二人だが、清七の職人としての情熱を知っている里久は、清七に職人を辞めさせることに戸惑いを覚える。余韻の残る大団円。

まず、目に入った文字は感動の完結篇！でした。え！もう読み始めるのが勿体なくて、困りました。まだ数ページしか読んでいませんが直ぐに里久と桃の世界に入り込みました。次回作を待つ楽しみがなくなりましたがこの作家さんの作品なら新しい世界を見つけられさそうです。

姉妹の道が　どうか　幸せであれと　読み終わった時は　願わずにはいられませんでした。 桃は好きな人と夫婦になれたけど　里久は… いつか　店も里久も　全て　行け入れてくれる 旦那様に出会えますように…

大好きな作家さんです。これで完結。すごく残念です。もっと読みたかった。人情物が好きな人は読んでほしい。